当サイトにおける島や岩についての見解です。島や岩の定義については諸説ありますので、当サイトなりの島や岩についての見解を、一般的に広まっている諸説と踏まえてまとめました。
島・岩
『島(とう、しま)は、大陸の面積より小さく、四方を海洋に囲まれた陸地である。
現在、世界最小の大陸はオーストラリア大陸、最大の島はグリーンランドである。
海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)第121条では、
・自然に形成された陸地であること
・水に囲まれていること
・高潮時に水没しないこと
の3つの条件を満たすものを「島」と定義している。
日本の海上保安庁は「満潮時に海岸線の延長距離が100m以上の陸地」を島と定義している一方、国土地理院は「航空写真に写る陸地」を島と定義している。』
(Wikipedia「島」より抜粋)
『海洋法に関する国際連合条約の第8部(第121条)は「島の制度」である。水に囲まれていて高潮時にも水面上にある自然に形成された陸地を島と定義する(第121条第1項)。
島にも独自に領海、接続水域、排他的経済水域、大陸棚が認められることとされた(第121条第2項)ため、何をもって島とするのか、その定義を厳格かつ詳細に定めることを求める主張が強まった。本条約では人工島は島としての地位を有さないとし(第60条第8項)、「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩」に対しては、「岩」独自の排他的経済水域や大陸棚を認めないとした(第121条第3項)。』
(Wikipedia「海洋法に関する国際連合条約」より抜粋)
島であるか大陸であるかどうかはあまり問題にはなりませんね。領土としてはっきり区別できるからです。問題は島であるか岩であるかで起こります。
日本の領土で島か岩かで話題になるのは沖ノ鳥島です。第121条第3項の「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩」にあてはまるので、「排他的経済水域や大陸棚を認めない」とされるのだと思います。ですが、独自の経済的生活とありますので、誰かが住んで、なんとか暮らせばいいんですよね。
日本には近代以前より「家船」と呼ばれる水上生活をする人々がいたというし、出来ないことはないんじゃないでしょうかね。フィリピン、マレーシア、インドネシアなどの海域で水上生活をするバシャウ族とか真似てみるとか。
ちょっと冗談めいた発想ですが、そうでもしないと「岩」である定義からはハッキリと脱することは難しい。
ただ、これは海洋法に沿うとそうなるのかもしれませんが、当サイト「島検索」では水面から陸地が1ミリでも出てそれを岩だか島だかと人が呼べば、それは島と言うことにしていますので、沖ノ鳥島は立派な島であります。
岩礁
岩礁(がんしょう)とは、主に海で水中に隠れたり、水面上にわずかだけ姿を現している岩のことを言います。
岩石質が長年のうちに波によって削られ形成されたり、岩盤が隆起したりしたものが岩礁。
船が座礁した、とかいうのは、この岩礁や暗礁なんかに乗り上げちゃったりすることなんですね。
暗礁
常に水面下にある岩礁である。岩石や珊瑚礁などでできており、船舶にとっては座礁の恐れがある危険な場所となっている。
(Wikipedia「海洋法に関する国際連合条約」より抜粋)
以下、Wikipediaより抜粋のうえ、編集。
●海図では、潮の干満を基準に岩礁を以下のように表す。
・水上岩
最高水面(略最高高潮面)より上にある岩。満潮時も含め常に水面上に露出している。海図以外では、顕岩、顕礁とも呼ばれる。
・干出岩
最低水面(略最低低潮面)と最高水面との間にある岩[2]。満潮時には水没し、干潮時に水面上に露出する。海図以外では、干出礁とも呼ばれる。
・洗岩
最低水面(略最低低潮面)と同じ高さの岩[2]。干潮時、岩頂が水面とほぼ同じ高さになる。
・暗岩
最低水面(略最低低潮面)より下にある岩。干潮時も含め常に水面下に没している。海図以外では、暗礁とも呼ばれる。
このうち暗岩が、一般には暗礁と呼ばれる。
地球温暖化で水面が上がるようなことがあれば、暗礁はもっと増えるということでしょうか?